【自己受容と私】ほめられても受け取れなかった

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どう、反応していいのかわからない・・・

ほめられるのがとても苦手だった私。
舞台を見に来てくれた友だちやお客さんに、「良かったよ~!!」って、
笑顔で感想言われたときなど、本当に困ってしまった。

相手はお世辞で言ってくれているのではないってことはその様子からよく伝わってくる。
その言葉にどう返したらいいのか・・・
ひきつった顔のままで、作った笑顔のままで、ぎこちないありがとうと答えていた私。

だって私自身は、“全然ダメ!”って思っているから。

芝居以外のことも同じ。
「よくやってくれたね。ありがとう」ねぎらいの言葉を掛けられても
どう反応していいのか、わからなかった。

これくらい、当然のことだし。

素直じゃないなあ、今振り返ってみると。
子どものころ、ほめられた記憶がほとんどなかった私は、
・もっとがんばらなきゃいけない
・もっと、私はできるはず

と、自分を奮い立たせるクセがついていて、
努力した自分自身に目を向けることがほとんどなかった。
それに、「よく頑張ったね~」なんて自分に言ってしまったら、
そこで終わるような気がして、とてもできなかった。

もちろん頑張って、努力して得たものは本当にたくさんある。
あのとき、頑張らなかったら、いくつかの「お金を稼ぐスキル」はなかっただろう。
でもあのころの私ときたら、
人から認められたいのに、人から賞賛されたいのに、いざ、そうなると
どうしていいのかわからなくなるのは、
まずは“自分で自分を認めてあげる”がゴッソリなかったから。
こうなると充実感も感じられない。
出来たことに目を向けることなく、ダメだと思うことにしか目を向けてこなかった。
あれがダメ、これがダメ。全部ダメ。

ほめられたら、ありがとうを伝えよう。
感謝されたら、そのまま受け取ろう。

そう心に決めて、少しずつトライしていった。
日常生活は大切な練習場。
初めはなんだか落ち着かない気持ちでいっぱいだったけれど、
慣れてくるのだ。

受け取ることは、自分の生きてきた人生にOKを出すこと。
自分の歩みに「頑張ってきたね」と言ってあげること。
受け取ることができるなら、誰かに与えることも自然になる。

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