わたしのこと

小さな広告に導かれて。

自分の感情がわからない・・・

 

女優を夢見て上京した私。

年に数回の舞台に立つも、自分のイメージとは程遠い現状。

特に演出家からのダメ出し(指導)は、いつもこれ。

「もっと、感情を感じて!」

 

ええっ?? 私、感じてるんですけど・・・これでも足りない??

さらに心のエンジンをふかして、頑張ってみるものの、
そうすればするほど、「違う!」と言われる。

どうしたらいいのか・・・

 

こんな悩みを抱えながら、様々な演技の指導を受けながら、
上京してから、あっという間の5年。

 

そんな私に一回目の転機が訪れます。それは、
演技に心理学を取り入れたレッスンでした。

ある日の小さな広告記事に載っていた「演技に心理学を取り入れたレッスン」

キャッチコピーを目にした私は、「これだ!」と直感し、
稽古場見学に出かけました。
そして、そこで体験したワークに衝撃を受けたのです。

 

参加者の一人に指名された私。「歩み寄りのワーク」というもの。

「ただそこに立っていて、相手の目を見つめていればいいから」

そう指示されたままに、少し距離を置いた場所に参加者の男性と向き合いました。

音楽が流れ、男性は少しずつ私に近づいてきます。
私は彼の目を見ているだけ。

それはとても不思議な感覚・・・相手の目を見ていると、
決して相手は表情を変えているわけではないのに、
戸惑っているような、怖がっているような・・・
そんなふうに男性が私の目には映ってくるのです。

私の心はザワザワしてきました。
目の前の相手は私より年上の大人なのに、
どうしてか5歳くらいの子どもに見えてきたのです。

彼が近づいてくるにしたがって、私の心の声がこんなふうにつぶやきました。

ああ、抱きしめてあげたい!

彼をすごく応援したくなってきたのです。

そして、彼が私の目の前にたどり着いた瞬間、同時に
私たちはお互いを抱きしめ合ったのです。

なぜかわかりません・・・ただ静かに涙が流れました。
穏やかな、優しい涙。

その瞬間、私思ったんです。私がやりたい芝居はこれなんだ!って。

 

その日から、自分の中にある微細な感情に出会う旅に出るのです。

 

 

 

 

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